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2022.11月号
こんにちは、元田です。さて、11月3日は文化の日ですが、この同じ日に「文具の日」が制定されていることは、あまり知られていないかもしれません。文具の日は、1987年に東京都文具事務商業組合が「文具と文化は歴史的に同じ意味」という理由で制定したそうです。最近では文具もデザインや機能にこだわったりバラエティーに富んでいますよね。2月には、その年に発売された文具の中から最も優れた商品を選ぶ「文房具屋さん大賞 2022」が発表されました。この賞は文具のプロである売り場の店員さんも審査員に加わるもので、本年の大賞に選ばれたのが「ボールサインiD プラス」(サクラクレパス)というペンでした。見た目は光沢のあるシルバーで高級感があり、マット素材で滑りにくく、書き心地も安定しているそうです。インキの色は一見すると黒一色なのですが、「ピュアブラック」「ナイトブラック」「フォレストブラック」という微妙に異なる3種類の黒色を選ぶことができます。他にも、発達障がいを持つ人が使いやすいノートというコンセプトで作られた「まほらシート」(大栗紙工)や、磁石の力で消しくずを集めて回収する手間が省ける「マ磁ケシ」(クツワ株式会社)など、さまざまな商品が受賞しています。興味のある方は、ぜひインターネットで「文房具屋さん大賞」と検索してみてください。ちなみに、“文房具”と“文具”の違いですが、厳密にいうと「文房=書斎」の意味で、文房具は書斎で書くために使う筆・すずり・墨・紙の意味があったそうです。そのため、それ以外に書斎で使う道具の総称が文具ということになりますが、現在はほぼ同じ意味で使い分けもされていないようです。いつも何気なく使っている文具ですが、こだわって選んだものに変えてみると、日常が少し楽しくなるかもしれませんね。