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2022.3月号
こんにちは、元田です。 日に日に春の気配が近づいています。 暖かく明るい春が待ち遠しいですね。 今月は卒業や進学、転勤があったりと、一年の中でも何かと慌しい動きのある時期です。 「お世話になりました」や「今後もよろしくお願いします」とあいさつをしたり、 されたりする機会も増えてくると思います。 このようなあいさつは決まり文句ではあるものの、 いろいろな思いが短い言葉に集約されていて、お互いにわかりあえるいい言葉ですよね。 あいさつは漢字で「挨拶」と書きますが、「挨」「拶」のそれぞれの漢字の意味をご存知でしょうか? 「挨」は「押す」、「拶」は「迫る」という意味があり、どちらも相手に触れることを意味するそうです。 もともと「一挨一拶」という禅の言葉があります。 これは師匠と修行者、あるいは修行者同士が出会ったときに、お互いの実力をためすことをいいました。 一方が相手に言葉を投げかけ、それに対してどんな返答があるか。 その問答から相手の悟りがどのくらい深いのか、力量をはかるのだそうです。 ここから一般的に問答や返答の言葉、手紙の往復などを「あいさつ」というようになったそうです。 なりたちを聞くと、現在の「あいさつ」のイメージとは異なり、禅語はまるで勝負事のような厳しさを感じさせますよね。 しかし、自分の心を開いて相手の心に近づく。 あいさつをされた側も心を開いて、人間関係を築いていくきっかけにする。 「あいさつ」にはそんな気持ちや願いも込められているのかもしれないと考えると、あらためて大切な言葉だなあと思います。 新たな出会いも増える季節ですが、気持ちのいいあいさつで素敵な人間関係を築いていきたいですね。 まだまだ寒い日が続きますので、体調を崩されませんようご自愛ください。