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2023.3月号
こんにちは、元田です。まだまだ朝晩は冷え込む今の時季は、なるべく温かい飲食物を摂りたいですね。さて、温かい飲み物は色々ありますが、日本でよく飲まれているのはコーヒーでしょうか。実は、世界的にはコーヒーよりもお茶の消費量の方が多く、中でも消費量の約8割を占めているのが紅茶だそうです。そんなお茶の発祥地である中国には、面白い伝説があります。農耕の神様が休憩していると、飲もうとしていた湯の中に木の葉が落ちて素晴らしい香りが立った。神様はこの飲み物をとても喜び、それがお茶となった…というものです。このような言い伝えもあってか、お茶は薬として大切に飲まれてきました。そんなお茶がヨーロッパまで伝わり、大航海時代には大人気の飲み物に。やがて、オランダやイギリスが争うように中国からお茶を買い付けるようになります。紅茶が生まれた由来については、中国から仕入れた緑茶をヨーロッパまで運ぶうちに茶葉が醗酵したという説がありますが、これは間違いのようです。もともと中国では、紅茶やプーアール茶など、茶葉を発酵させて違う種類のお茶を作る技術が古くから確立していたそうです。そのため、緑茶も紅茶も製品としてヨーロッパへ輸出されていたのだとか。イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国で紅茶が特に好まれた理由は、「水」にあるそうです。イギリスの水は硬水のため、軟水が適している緑茶はあまりおいしく淹れられません。ヨーロッパでは硬水が多いことと、当時トレンドの発信地だったイギリスの影響もあり、近隣の国々にも紅茶が広まっていったようです。紅茶には血液の巡りをよくし、体を温める作用があります。冷え性の方にもおすすめですよ!